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APS工法

残暑厳しく、とても9月とは思えない真夏日の中での住宅の建方。
立っているだけでも汗がしたたり落ちてくるのに、大工さんたちはさらに大変です。 あせあせ(飛び散る汗)

今回はAPS工法という、金物工法を採用しました。
金物工法とは、木材にホゾやミゾを刻んで接合してきた在来工法の仕口を、金物で接合するというものです。
工学的に設計された仕口金物で接合することにより、柱・梁の断面欠損が少なく、大工さんの施工精度に左右されることが少ない強靭な接合を確保することができます。

APS工法は、金物工法の中でも後発的な技術で、現在金物のみに頼って接合される一般的な金物工法とホゾ・ミゾを刻んできた在来工法の良いところを融合させた工法です。

APS4
金物で接合するAPS工法

多くの金物工法はプレートという鉄の板を木材に差し込んで接合していきますが、APS工法は写真のようにアップルピンと呼ばれる丸棒と断面欠損を少なくした在来工法の蟻継ぎ手で接合します。

APS3
蟻継手部分にパイプとアップルピンが差し込まれています

APS1
アップルピンを貫通させて接合します

APS2
柱は突き出たパイプに差し込んでいきます

露出していた金物がほとんど木造内部に隠れてしまうAPS工法。
今までの金物工法とは勝手が違い、大工さんたちは苦戦していましたが、金物自体外部の熱に影響を受けることが少なくまた、羽子板ボルト・短冊金物・山型プレートなどなど、様々な金物が取り付く在来工法に比べ、とてもきれいな仕口となりました。

APS5
金物が隠れてしまう、きれいな仕口